​初心者のための長時間露光撮影ガイド
 
 
​長時間露光とは
通常の撮影では1/250秒とか1/60秒などのシャッタースピードを切りますが、シャッターを30秒とか60秒など長い時間開けた状態で行う撮影を長時間露光または長秒撮影と言います。長時間露光で撮影した写真は肉眼では見る事ができない描写となることが最大の特徴です。この撮影法はゆっくり動くものを被写体にしたとき最も効果を表します。個性的な表現につながる長時間露光ですが撮影は簡単です。ここでは長時間露光の撮影法をご説明します。
             60秒                                1/60秒
          右の通常撮影でも奇麗な風景写真だが、60秒の長時間露光では更に個性的な描写になった
必要な機材
1、カメラ( Bシャッターにバルブ(B)機能があるもの )
2、レンズ(オートフォーカスを解除できるもの)
3、レリーズ
4、NDフィルター
5、三脚(大型の必要はありませんがしっかりしたもの)
6、予備バッテリー
7、傘(風よけに使います)
上記機材について   
1、  シャッターのバルブ(B)はシャッターを押している間はシャッターが開く機能です。
​     一眼レフやミラーレスカメラにはほとんどのカメラに備わっています。
       シャッターダイヤルのBがバルブです。Bが見当たらない場合はMの中に含まれている
       ことがあります。MにBが含まれているか確認しましょう。
       BがなくてもMで30秒とか60秒の設定があればBの代用として使えます。
2、  カメラによってオートフォーカス解除の方法は様々です。使用するカメラ。レンズの
   解除法を確認してください。
3、  長時間露光には必需品です。
4、  昼間の長時間露光には必需品です。近年フィルターの濃度の種類が増えて便利になりました。
       濃度が異なる数種類のNDフィルターがあれば便利ですが1枚が比較的高価なので効率よく
  少ない枚数で揃えましょう。2枚であればND400+ND16,、 
      3枚であればND400+ND16+ND4がお勧めです。バリアブルNDフィルターは1枚で濃度を
  無段階変化させることが可能ですがPLフィルターとの併用はできません。
7、  見落とされがちですが長時間露光には必需品です。屋外では無風状態はほとんどありません。微風でも
       カメラブレになることがあります。油断しないで少しでも風を感じたら傘で風よけ対策をしましょう。
長時間露光での撮影について
機材の準備ができたら撮影をしてみましょう。
1、  三脚を立てる
2、  カメラを三脚にセットする。
3、  レリーズを装着する
4、  被写体を狙い構図を決め雲台を固定する。
5、  ピントを合わせる
6、  レンズのオートフォーカスを解除する。
7、  NDフィルターを装着する。
8、  レリーズを使いシャッターを切る
1、  三脚は足場がしっかりした場所に立てます。砂地や雪の上の場合は踏み固めるなど対策をします。
6、  NDフィルター装着する前に必ずオートフォーカスを解除します。解除をしないでNDフィルターを装着すると
     ピントが外れた写真になることがあります。
7、  NDフィルターを装着するときはレンズの前から力が加わらないように注意します。前からの力が加わると
     ピントが外れることがあります。
8、  シャッターを切る際はシャッターが閉じるまで動かないようにします。露光中に撮影者が動くとレリーズを伝わり
    カメラが揺れて、カメラブレの原因となりますから注意しましょう。
露出の決め方
長時間露光で最も難しいのが露出の決め方です。高濃度のNDフィルターを装着するとカメラの露出計が正確に働かない
可能性があります。そこでとりあえず1枚目はテストのつもりで撮影します。快晴の昼間だとND400+ND8を装着して
絞りf22で​60秒シャッターを開けます。その結果を見て2枚目の露出を決めます。2枚のテスト撮影で適正露出は分かります。
​後日さらに詳しく解説致します。
60秒                      1/60秒
    長時間露光用の機材
​通常の機材にNDフィルターと傘が加わるだけ
© 2017  Akira Yonezu